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社会課題と園の在り方
ぽんぽん先生ブログ家の外にスーツ姿で歩く人達が見える。その先にある高校の卒業式に向かう人達のようです。保護者はどんな気持ちで生徒に寄り添い歩いているんだろうと、想像しただけでなんとも言えない気持ちに包まれます。
2025年3月。昨年の出生数が発表されて9年連続で減少の720,988人。子育て世帯はマイノリティで、18歳未満の子どもがいる世帯は全世帯の2割以下だとも聞いたことがあります。
徐々に子どもに対する世論が良き方向に変わっていることを実感することもありますが、小中高生の自殺は過去最多となり、不登校の児童生徒は11年連続で増加。社会や教育の在り方には疑問を抱かざるを得ません。
ここ数年、その問題の要因の1つに、失敗が許されない風潮の社会があると思っています。この緊張感ある大人の社会を見ている子どもは、当然にその仕組みを認識し、こわばり生きていきます。
こわばり生きる社会では、何もしないのが得策と考えてしまうのは当然の結果でしょう。
「ぽんぽん」での6年間では、たくさんの経験と課題、失敗を乗り越え、たくさんの叶った!出来た!を重ねてほしいと願っています。子ども達にはその本能があるものの、そのタイミングを見極め、環境を用意するのは私達の仕事です。
生きる力は時代に変わらぬものと、変わるものがあると思います。2025年。いま、子ども達がどんな環境に置かれているかを考えて年度始めを迎えてはいかがでしょうか。