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「イヤだ!」という脳を科学する
ぽんぽん先生ブログ先日、私の息子(5歳)は、町内で開催された〈走り方教室〉に行ってきました。終わった後は、「楽しかった」と言っていましたが、行く前は、「イヤだ、行かない。くだらない」
なんで行きたくない?と聞いたら「恥ずかしい」
知らないところに行く、人に会うのが恥ずかしい。負けたら恥ずかしい。という気持ちがあるそうです。
こうした気持ちは「自分のことを客観的に見ること」のメタ認知、背外側前頭前皮質がまだ年齢的にしっかりと育っていないため、イヤな気持ちの方が強く、「つらい」「はずかしい」「逃げたい」と思うとのこと。
保育教育時間においても、このような状況に出くわすことがありませんか。
そこで、皆さんはどのようにアプローチするでしょうか?
やるように言い聞かすことしか出来ない環境で働かれている方もいるかと思います。
「じゃぁやめる?」と選択肢を作ってあげる声掛けをしますか?
年齢や性格、環境によりその適正なアプローチは異なると思いますが、イヤな気持ちを繰り返さないようにするにはどうすれば良いかを学習するチャンスと考えられたらいいですね。
私は、息子に陸上選手になってほしい訳ではありません。
色々な経験をきっかけに心を成長させてほしいと思っています。
今回は、チャレンジしたこと褒めて、教えてもらったことを披露してもらいましたが、それが「新しいことを覚える楽しさ」の記憶の後押しとなっていれば嬉しいです。
脳は出来事の「いい、悪い」の判断はしないようです。脳はただ単に、「よく使う記憶」なら覚えているし、あまり使わない記憶を忘れるようなので、良い記憶に自分で統合して、またこの体験を引き出してくれたらと思います。