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【園児のこうしたい】と【保育者のこうさせたい】でオーバーフローする脳と信頼関係

ぽんぽん先生ブログ

<雰囲気が良い>
保育業界においてこの定義がどのような状態を指すかの議論はここでは割愛しますが、「このクラスは凄く雰囲気がいい」とか「あの先生の園児との関係性に憧れる」。そう思うことがありませんか?

何がそうでないクラスと違うのか。憧れの先生のようになるにはどうすれば良いのか。

それには、【園児のこうしたい】と【保育者のこうさせたい】の量が大きく影響しているのだと思います。

<クラスが落ち着かない>
年度始めは特にそう悩む保育者が多いですね。こうなると、してしまいがちなのが、【保育者のこうさせたい】を園児に言い聞かせること。ここで、【園児のこうしたい】と【保育者のこうさせたい】がぶつかり、オーバーフロー起こします。ここから、さらに、無理に連れ戻す、鍵を掛ける、怒るなど、保育者の言うことを聞くようにコントロールしていっても、おそらく、私の思う「雰囲気が良い」クラスは年度末まで出来上がりません。ただ、落ち着くようにはなっているのかもしれません。それは、【園児のこうしたいが無くなっているからです】。【園児のこうしたい】が無くなると、【保育者のこうさせたい】は器にたくさん入ります。

では、園児の<気持ちが落ち着いている>クラスの保育者はどのように対応しているか。それは、【園児のこうしたい】を凄く丁寧に扱っています。それを認めてから、【保育者のこうしたい】を注いでいます。【園児のこうしたい】と許すと、さらに欲求が増えるとは勘違いせず、【園児のこうしたい】を認めると、【保育者のこうしたい】が入る余裕と信頼関係が出来るのを感覚で捉えています。

【園児のこうしたい】を認めるのは物凄く大変な作業です。でも、それが出来る保育者は、その努力しています。見ていてわかります。決して楽なことではありません。

幼児教育に【主体性】が大切だと言われ久しいですが、それを実現している園や保育者が増えています。努力の方向性を間違えることなく、園児の輝ける姿が消えることのない環境を、保育者の使命として作っていきましょう。

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